「ドラマ・アニメ鑑賞」サムライチャンプルー(壱)
2010年12月07日 (火) | 編集 |
旦那がテレビ番組を再生視聴するときは、大抵“1.3倍速早見再生”である
多少の早口に慣れてしまえば、三割方も時間が節約できるのは大変便利だそうな。
あまりに内容がつまらないと、五倍速くらいにして、映像だけ眺めてお仕舞にしたりする。
そうかと思うと、等倍速できちんと視聴する番組もある、滅多にないけど。

・・“サムライチャンプルー”DVD全二十六話の視聴を終えた、星みっつ、である
平成十六年にフジテレビ系列の深夜枠で放送されたアニメ。
カウボーイビバップの渡辺信一郎監督、原作・製作はマングローブ。
サムライ・アクション・ロード・ムービーと称する意味不明のコピー、だが視聴して納得。
時代劇とHIPHOP、ウチナーとヤマト、サムライと現代人、様々な要素のチャンプルー。

チャンプルーと言っても、何でもありのスラップスティックではない。
魅力的な人物像、丁寧な作り込み、ジェットコースター張りの展開、実は芯の通ったシナリオ。
時代考証など構わない、第一話の冒頭で曰く“ガタガタいうな、黙って見やがれ!”。
その通り、黙って最後まで堪能した、面白かった。

かつて、世界に誇ったジャパニメーション。
最近は、シナリオや描写が稚拙だったり、エンドロールに支那文字が踊っていたり。
安易な二番煎じの作品も氾濫しがちで、文化の終焉を見る思いもするけれど、
サムライチャンプルーのような入魂の作品が作られ続ける限り、まだまだ捨てたもんじゃない。

“向日葵の匂いのする侍”探しの旅、お気に入りに追加、で・・・星みっつ。
(「ドラマ・アニメ鑑賞」弍につづく)