「はじめてのパソコン」大学生活あれやこれや(弐)
2010年06月11日 (金) | 編集 |
・・大きな箱を下宿に運び込み、はやる気持ちを抑えて組み立て作業に入る。
とはいっても、今時のようにネットやソフトの環境設定やデータの引越しがあるわけでもない。
15分も後には本体の電源スイッチを押していた、が。

画面ではカーソルが点滅を繰り返している。
新しい御主人様に、何かコマンドを入れてくれろと待っている。
事ここに至って、ようやく我に返った僕は考えた、“パソコンって何ができるんだ?”(爆)

正しくは、前にも触れたように、パソコンで何をする目論見もない自分に気がついた、であろう。
うろ覚えのBASICで簡単な計算をしてみる。ふむ。
今度は図形を書かせてみる。ふむふむ、って、いきなり飽きてしまった。
パソコンがあれば、魔法のように楽しいことが湧き出てくると思っていたのに、
清水の舞台から飛び降りてしまったので、2~3ヶ月は具なしカレー汁の生活が続くのに(泣)
それでも友人から情報を仕入れたり、雑誌を立ち読みしたりした結果、
使い様によっては、あれこれ立派なことが出来る可能性を秘めていた我がFM7は、
狭い下宿部屋で存在意義を問われながら、立派なゲーム用マシンと化していったのであった。

FM7には、今では考えられないが、デフォルトでデータの入出力装置が付属していなかった。
あと数年もすれば、5インチのFDドライブが本体に実装されるようになるのだが、
当時は、オプションでテープレコーダを外部接続するのが常であった。
ゲームソフトを“録音”したカセットテープを“再生”すると、“ぴ~ひゃらら~”と音がして
プログラムデータがパソコン本体のRAMメモリ(64kb位かな)に読み込まれる。
パソコンの電源を切ればデータも消えるので、
ゲームを始めたり、違うゲームに変えたりする度に、“ぴ~ひゃらら~”の必要があった。
カセットテープは何度も再生していると、ノイズが乗ったり、テープ自体が伸びたりする。
無事にパソコンにデータを読み込ませるには、微妙に音量や音質をイジるテクも必要だった。

ちなみに、平成生まれの方々は、カセットテープを御存知だろうか。
例えば“けいおん!!”の前後半のつなぎで、オートリバース(懐)の絵が出てくるアレである。
80年代後半からMD(ミニディスク)が登場したので、見たことがない御仁も多いかも知れない。

FM7では、“パックマン”“ドアドア”“ドンキーコング”“マリオブラザーズ”“ロードランナー”
といったアクションパズル系のゲームや、“ゼビウス”“サンダーフォース”
といったスクロール系のシューティングゲームをプレイした。
流石にゲーム&ウォッチの時代からは隔世の感がある、描画はカラフル、音もFM音源である。
しかし悲しいかな、読み込めるデータ容量が僅か64kbであるため、
ロールプレイングやシミュレーションが楽しめるのは、まだ先のことであった。
なお、三食カレー汁の学生に、ゲームソフトを買う余裕があったのかと指摘してはいけない。
植物や動物だって、自己の遺伝子を残すため繁殖を繰り返す。
カセットテープもまた然り、友人に○○すると××してくれたものである(爆)

(「はじめてのパソコン」参につづく)